奥尻島 江差/上ノ国~木古内からの旅 TOP > 江差でやりたいこと BEST 5
北海道の文化発祥・江差の歴史にうなる

西洋建築に取り入れられた壁や天井のクロスはみごと
 小高い坂道の途中に立つ「江差町郷土資料館」は、元は明治20年に建てられた「旧檜山爾志(ひやまにし)郡役所」。西洋建築を取り入れ始めたころの特徴を残す貴重な建物です。北海道内で唯一残る郡役所の建物として、北海道の有形文化財にも指定されています。内部には江差の自然・歴史・文化についての展示があり、2014年5月に廃線となったJR江差線の展示コーナーもあります。敷地内には、土方歳三が幕末の軍艦・開陽丸が沈む様子を叩いたという「土方歳三嘆きの松」もあり、必見です。

近江商人が残した廻船問屋のスゴさを体感
当時の豪商の世界を今に伝えています
 国の重要文化財指定を受ける「旧中村家住宅」は、近江商人の大橋宇兵衛が明治22年ごろ建てた廻船問屋。当時、江差と北陸を往復していた「北前船(きたまえぶね)」で運んできた越前石やヒノキがふんだんに使われています。道路に面した商談用の母屋から、かつての浜につながっていた「ハネ出し」という当時の問屋建築の代表的な造りを見ることができる貴重な建物。ニシン漁の様子や実際に使われていた道具類など、見どころいっぱい。いにしえの人々の知恵と工夫に驚きがつまった建物です。
ニシン漁を伝える歴史的建物でニシンそばを食す
ほろっとくずれるニシンそば、秘伝の味わい
 横山家はここ江差で漁業・商業・海運業を営んできた旧家。200年以上の歴史があり、現在も8代目が住んでいる個人の家屋です。建物内部には、北前船交易を通して交流が深かった関西・京都の文化を伺い知ることができる展示コーナーもあり興味深いものがあります。母屋につながる部屋には、ニシンそば専門店があり、先代が工夫を重ねて完成させた甘露煮の「ニシンそば」が味わえます。
北海道のソウルミュージック「江差追分」に酔いしれる
実演ステージは20分間で3曲聞くことができます
祭りで使われる山車は豪華絢爛
 江差町役場の隣りにある「江差追分会館」では、日本を代表する民謡の王様「江差追分」の実演を見ることができます。1日3回、歌い手が交代で務めるステージは魂に響く歌声。館内には、ミニレッスンを受けることができる「追分道場」があり、さわりを習うことができます。併設される「江差山車(やま)会館」は、道内最古の祭りと言われる370年あまりの歴史を持つ「姥神(うばがみ)大神宮渡御祭」の豪華な山車(江差では「やま」と呼びます)2台が展示。にぎやかなお祭りの一端を知ることができるビデオは必見です。
歴史の香り漂う通りを地元ガイドとまち歩き
参加者の興味にあわせて立ち寄り先をセレクトして回ってくれます
メインガイドは室谷元男さん、江差町歴まち商店街協同組合の理事長
 江差の下町を南北につなぐかつてのメインストリートは平成元年から整備され、「いにしえ街道」という情緒あふれる通りになっています。問屋蔵・商家・町家など江戸末期から明治・大正時代の趣きある建物が連なる1㎞の道。ここを地元住民のガイドで、普段通り過ぎてしまう暮らしの様子や、歴史の遺物にふれさせてくれるまち歩きが楽しめます。知れば知るほどおもしろい、史跡散策は超がつくほどのおすすめです。

PAGE TOP