奥尻島 江差/上ノ国~木古内からの旅 TOP > 島までの交通案内 バス+フェリー
木古内→江差は路線バス
 北海道のJRの玄関口は木古内駅。ここで下車して、駅前から江差行きの路線バス・函館バスに乗車。旧江差線と並行する道々5号線を通って約1時間半、フェリー乗り場前のバス停まで行くことができます。バスは1日6本運行、途中「湯ノ岱(ゆのたい)」という旧江差線の駅を利用した停留所でトイレ休憩があります。料金は1,230円。
江差→奥尻はフェリー
 江差港のフェリー乗り場は、バス停から歩いて約1分。フェリーターミナルにはチケットの自動販売機でキップを購入するだけでOK。乗船アナウンスに従って、いざ、奥尻港行きのフェリー「アヴローラ」号に乗り込みます。奥尻港までは61km、2時間20分の船旅です。
奥尻島 江差/上ノ国~木古内からの旅 TOP > フェリーでの楽しみ方
客室は4タイプ
 奥尻=江差を行き来するフェリーは、全長76メートル。旅客定員夏期534人・冬期393人乗り。トラック18台、乗用車45台を積むことができます。客室は4タイプ。
  • デッキを入れて3カ所ある、2等客室
  • 2部屋ある、1等和室
  • テーブルとソファも使える1等ラウンジ席
  • 特別室
  • 用途に合わせて選択できます。
2等客室
1等ラウンジ席
船旅の四季
 春、3月~6月にはイルカが泳ぐ様子を見かけることがあります。イルカは陸地に近いところを泳いでいることが多いので、出港後、20分くらいがベストタイム。
 夏は時々クジラが姿を見せます。デッキで過ごすには気持ちのいい季節。江差から奥尻島に向う航海時、夕日が島の方向に沈み天気が良ければサンセットショーが楽しめます。その後はイカ釣り漁船の漁り火があたりを包み、幻想的な世界が広がります。
 冬、雪化粧した奥尻島や北海道は雪と氷に輝きます。12月〜3月はオットセイが姿を現し、2月ごろごくまれにシャチを見かけることがあります。
奥尻島方向に沈む夕日
漁り火に包まれる海
江差~奥尻間を運航するハートランドフェリー(株)(本社:札幌)。
江差支店の皆さまにご協力いただき、アレコレ聞いてきました。

乗船者はどんな人が多いですか?

春は仕事関係者、3月末ごろから4月半ばにかけては転勤者と思われる方々が多く乗船されます。夏は団体の観光客や小グループの旅行者が増え、8月のお盆時期は島への帰省客でにぎわいます。秋・冬は仕事関係者と島民の方々がメインの利用となります。

船内での過ごし方で、
今昔のちがいはありますか?

今も昔もごろ寝で休まれている方が多いですね。近年はスマホでゲームや音楽を聞いている方が増えました。デッキに出てカメラを構えて、風景やイルカ・クジラなどを探して撮影している人も増えたように思います。

車やバイク以外の
荷物ってあるんですか?

耕耘機、シーカヤック、馬・牛(トラック積み)などがあります。奥尻島ならでは、です。

江差→奥尻、片道の航行で使う
油の量はどのくらい?

約1,000リットル、ドラム缶で5本ほどを使います。これは、航走する分と船内で使用する電気を供給する発電機の分をあわせてです。本船の燃費はリッター61メートル。一見、ものすごく燃費が悪いように思われるかもしれませんが、多くの人や物資を運べるという点では、実は、船はエコな輸送手段なのです。

特別室は、どんな人が利用?

旅行慣れした感じのシニアのご夫婦の利用が多いです。まれに芸能人の方も利用されています。

欠航は、どのように決まるのですか?

風の強さ、波の高さに一定の基準を設け、船長と運航管理者の2名で協議して決定します。夏場の欠航はほとんどなく、4月〜9月は95%を越える就航率ですが、冬場の10月〜3月は、80%ほどに下がります。過去には、ひと月に6回も欠航した大変な年もありました。

操縦で気を配っていることは
どんなこと?

当然ながら社是でもある「安全・安心・安定」を心がけ、安全第一で運航しています。港内では静かに離岸し、ソフトタッチで着岸。スムーズな発着で、お客様に苦痛を与えないよう気を配っています。航行中は海面状況を注視し、漁船や流木などとの衝突がないように注意。海上でも船の乗り心地ということを大切に考えています。ちなみに、自分(田中船長)は奥尻の海が大好きなので、この仕事に就いているようなものです。

お客様からよく聞かれることは?

  • 奥尻島にはコンビニ、ATMはありますか?
  •  →島にはコンビニが1軒あり、ATMは江差信用金庫の支店が2カ所、郵便局が3カ所あります。
  • 船内には売店や食堂がありますか?
  •  →船内にはスナック類を置いている売店とソフトドリンクの自動販売機はありますが、食堂はありません。
  • 奥尻・江差で接続するバス時刻をおしえてください。
  •  →バス時刻表はコチラをご覧ください。
  • 冬場の運行状況について
  •  →運航状況については当社ホームページをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。
    などが多いです。

    スタッフは何人くらい
    乗っているのですか?

    乗組員は全部で13人。船長をはじめ、船長をサポートする航海士に加えて、甲板部員は乗客の乗下船、車輛などの積み降ろし、船体の整備などの仕事をしています。機関部員は船の心臓部であるエンジンやボイラーなどの運転と、正常に可動するよう常日頃の保守・整備を担当しています。ちなみに、乗組員のパワーの源である食事を作るのは、甲板部員の仕事です。

    毎日同じ船が使われているのですか?

    はい。年に1回、船体整備のため2週間ほど休みます。この大整備では、船体を水面から全て出し、エンジンの整備やサビ落とし、コーティングの役割となるペンキ塗装などを行い、運輸局の検査を受けます。こうしてまた1年間、安全に航海できるようにしているのです。その間は、稚内〜利尻・礼文を運航している船が代替で運航します。

    季節でダイヤが変わるのはどうして?

    運航ダイヤは「生活航路」ということが大前提にあります。奥尻島民の利便性、島で水揚げされた水産物の輸送、本土から運ばれる生活物資、観光時期には観光客への利便性などなど、すべてを考慮して検討・配慮しているからなのです。

    途中で引き返すことってあるのですか?

    正直、あります。引き返す場合は、天気予報がはずれ、天候が急変した時です。こればかりは、自然相手なのでしょうがない。自然の力はスゴいものがありますね。
    ★ありがとうございました。最後にひとことお願いします
    ◎乗組員一同、一丸となってお客様が快適に過ごしていただけるよう陸上スタッフと共に努力してまいります。ぜひ、本船にご乗船いただき、奥尻島を訪れて日ごろの疲れをいやしてください。奥尻島は自然豊かな海産物のおいしい島です。心やさしい人情味あふれる島民と一緒に、アットホームで心温まる旅になることを願っております。

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