旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

『松前藩屋敷』は見どころ満載

『松前藩屋敷』は見どころ満載

【訪問日2013/7/2】
松前城よりさらに高台に位置する駐車場に車を停めると、目の前に江戸時代さながらの建物が広がる一角があります。そこが松前藩屋敷。
入口の門をくぐると、江戸時代さながらの建物が立ち並んでいます。 と、その前に重要なことが。ただ見て歩くだけではもったいない。是非ともガイドを付けることをオススメします。 2名様以上で2日前までに予約が必要ですが、見たり読んだりするだけでは分かりにくい松前藩時代を、堅い歴史的事実から柔らかい裏事情まで冗談を交えながらガイドしてくれます。追加料金が必要ですが、藩屋敷だけではなく寺町から松前城まで松前城公園全体をガイドしてもらうこともできます。所要時間は2時間ほど。このコースが本当のオススメです。

さて、門のすぐ脇には沖の口役所を再現した奉行所があります。当時はここで入国審査を受けたようで、まさに海外旅行のイミグレーションのよう。 松前は寒冷でお米が生産できないから、代わりに蝦夷地と本州を行き来する物品に関税を掛け、藩の最大の収入源としていました。 奉行所を無事通過すると、日本中の商品が集まった商家や、当時の庶民が利用していた理髪店、北前船の廻船問屋、ニシン漁の番屋など、様々な建物があります。建物自体はもちろん、中の展示物まで細かく気を使っていますので、見る方も注意深く観察しましょう。 歩き疲れたら、派手なノボリの茶屋(あさみ商店)で一休み。 ここでは松前特産のグルメ「松前漬」の手造り体験ができ、気さくな女将が優しく教えてくれます。

他にも、道南特産の杉を使用した民芸品店(民芸 松前杉)があり、 手作りならではの温かい手触りが特徴的です。このお店は商品だけでなく店主も名物です。前述の歴史ガイドを兼ねているのも納得の博識振り。 店で扱っている杉材はもちろんのこと、食生活から方言まで、松前のことなら何でも聞いてみましょう。 杉細工品を買うのも忘れずに。

紹介ページはこちら

Translate »