旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

『旧中村家住宅』で繁栄を極めた江差を学ぶ

『旧中村家住宅』で繁栄を極めた江差を学ぶ

【訪問日2013/6/11】
江戸時代の豪商お宅訪問!?
すごく古い~時代を感じる建物。中に入ってみると、優しい女性の方が丁寧に中村家の説明をしてくれました。今でいうデパートみたいに何でも揃うお店だったんですね。金庫の扉はなんと4重!?銀行の金庫並みの厳重さ。どれほどたくさんのお金が保管されていたのでしょう!しかも、防火のための漆喰の重い扉の下には、丸い木がコロコロと・・・ベアリング機能搭載!?女性の力でも軽々と動かすことが出来ます。
中村家は3棟でなるお屋敷。なぜ3棟構造かというと、防火のために建物を分けてそれぞれ漆喰の壁にしているそうです。万が一火事になっても、延焼を最小限に収めるための工夫だそうです。
奥に進むとハネダシと呼ばれる海に突き出していた部分へ。ここから直接船の荷卸などをしていたそう。今、国道が走っている所は海だったそうです。当時、江差から北前船で運んだ物といえば「ニシン」。ニシンは食用ではなく、油や粕、肥料に加工して出荷していたそうです。その時の写真や、実際にニシンを煮ていた大きな釜なども展示されています。
母屋に戻って二階に上がってみました。江差屏風の複製が。地元の小学生は今の江差の町並みと照らし合わせながら色んなことを発見するそうで、大人も子どもの気持ちに戻って観てみましょう。二階は江差町に寄贈される直前まで、下宿として貸し出していたそうで、旧家での生活の匂いを感じることもできました。

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