旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

『きこない咸臨丸まつり』は賑やかな夏祭りでした

『きこない咸臨丸まつり』は賑やかな夏祭りでした

【訪問記:2014/8/15】
木古内の夏のメインイベント「きこない咸臨丸まつり」に行って来ました。あいにくの曇り空でしたが、会場には上半身裸でさらしを巻いた屈強な男たちが居ました。これから山車を引き連れた行列が始まるのですが、彼らはその先導役で、手作りの”行灯(あんどん)みこし”を担ぐのだそうです。じっとしていると長袖を着たい位の気温だったのですが、彼らはへっちゃらな様子でした。行列は行灯みこしを先頭に、かなりバラエティに富んだ山車が続きます。メインはこの祭りのタイトルにもなっている「咸臨丸」のミニチュア版です。黒塗りの船には、町民が勝海舟や咸臨丸にゆかりのある方々の扮装をして乗船しています。後にはたくさんの花で飾られた山車が続き、こちらにもドレスを着た美女などが乗り、笑顔で手を振っていました。

メイン会場では、屋台がいくつも並んでいます。ホタテ焼きや、はこだて和牛のカレーやステーキなど、木古内の特産品を一度に味わうことができるのがお得ですね。珍しいところでは、木古内の地酒「みそぎの舞」のスパークリングバージョンがありました。フルーティーなみそぎの舞の特性を上手く活かしてスパークリングワインのような仕上がりになっていて、これが日本酒ベースだとは気付かない人もいるかもしれません。

町内を練り歩いた行列が会場に戻って来る頃から、ステージ上ではご当地アイドルのステージやスコップ三味線など、様々なイベントが続き会場が盛り上がります。中でも黄色い声が響くのが、「一世一代時代組」のパフォーマンスライブ。もう毎年恒例の定番になっているそうで、観客も掛け声を合わせるタイミングがピッタリでした。

翌日はビアガーデンが開催され、賑やかに楽しむ来場客の前で、若者たちのバンド演奏や仮装盆踊り大会などが行われます。木古内の短い夏はこのお祭りと共に終わりを迎えます。

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