旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

「みそぎの塩」の開発秘話

「みそぎの塩」の開発秘話

【訪問日2015/5/22・6/6】
「みそぎの塩」が販売開始されたと聞いて、開発元である木古内町内の旅館「宿きたかい」の鈴木さんに話を伺いました。

そもそも何で一般的な塩を新たに開発しようとしたのかは、木古内に伝わる「寒中みそぎ」の素晴らしさを広くお届けしたいという思いからだそうです。寒中みそぎや津軽海峡は古くから木古内にあり、ここからできる塩を使えば木古内に元々ある食材を際立たせることができるのではないか、と鈴木さんは考えました。例えば「みそぎの漬物」など、この塩を使うと、ご当地グルメに地元の人が参画しやすいのではないかと想定したのです。

開発のきっかけは、寒中みそぎで務める行修者のお手伝いを行なったことから。そこでずっと昔から木古内にある宝物を再発見し、清めの塩のようなイメージが浮かんだそうです。実際に商品のパッケージにも清廉潔白ならぬ「清錬潔白」と謳われています。2文字目を廉から錬に変えたのは、行修者が水ごりを繰り返して鍛錬する様子から。

塩製造への難題は、そもそも専門業者でないため、原料となる海水汲み取りや、製塩の設備を持たないこと。この難題に対して、思いを共有してくれる「人とのつながり」から生まれた協力者の存在が大いに役立ったと鈴木さんは言います。近隣では数少ない製塩業を営む七飯町の業者さんから何とか協力を取り付けたり、町内で漁業を営む三浦さんとお酒を酌み交わしつつ夢を語って海水汲みを手伝ってもらえるようになったりと、事業は一からのスタートだったそうです。

そんな熱い思いに共感した三浦さんとの海水汲み作業にも同行して来ました。この日は晴れたものの、津軽海峡はうねりが強く、船はとにかく揺れました。まともに立っていられない程です。そんな揺れまくりの悪条件下で、三浦さんと鈴木さんはポリタンク40個分もの海水を汲むのです。揺れてホースがポリタンクから外れ、海水を盛大にかぶったりしながらも、岸壁での積み上げまで無事終了しました。まさに「海の男の汗と涙の結晶」ですね。
(注:実際に塩には汗と涙は含まれていません。)

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