旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

『観光バス 冬の松前号』に試乗しました (前編)

前回ご紹介しました日帰りバスツアー『冬の江差号』の別コースが『冬の松前号』です。

2月に本番のツアーが催行されますが、事前テスト的なツアーに同乗できましたのでその様子をレポートします。ご参加を考えていらっしゃる方には参考情報になりますので、ぜひご覧下さい。

『冬の松前号』は、江差号とはコースが異なり、函館~松前間の津軽海峡に面したエリアを1日かけて巡ります。函館駅前が発着点になることは同じです。

△江差号のページでも使用した写真ですみません。集合場所は、JR函館駅に入って直ぐの所にある待合チェアがたくさん並んでいる辺りです。『冬の江差号・松前号』というPOPが目印となっています。集合時間は9:50頃です。

△江差号の時と同じくバスガイドは細田さんでした。もう何年も道南西部9町を担当されていて、もしかすると地元民よりよほど観光ネタに詳しかったりします。

△函館駅前を出発してから約1時間。木古内駅前に立ち寄って、木古内駅に10:44に着く東京発はやぶさ1号からのお客様と待ち合わせします。(写真は天気が良かったときのものです。)

函館からの道路の混雑具合によりますが、ここで多少の時間がありますので、駅前の「道の駅 みそぎの郷 きこない」でトイレ休憩や何かお買い物をすることができます。ここはツアーの最後にもう一度立ち寄りますが、目当ての商品がある場合は売り切れてしまう前に買っておくのも良いでしょう。

△そして木古内駅から1時間程走り、北海道最南端の白神岬を過ぎると程なく、立ち寄りスポットである松前町の『道の駅 北前船松前』に到着しました。

写真はその駐車場ですが、ツアーに参加していた外国人さんはバスを降りると、真っ先に津軽海峡の荒れ模様を撮影していました。天気が良ければ対岸の津軽半島が見えるのですが、今回のような何も見えない荒れた天候でも興味を引かれる何かがあるのでしょうね。

△『道の駅 北前船松前』がこちら。武家屋敷をイメージした外観。そして館内は津軽海峡を見渡せる明るいフロアとなっています。

△ここでは2つのプログラムがあります。その内の一つがこちら。道の駅内の別室で『松前漬作り体験』です。

まずは道の駅の駅長である今泉さん(写真左のピンク色のジャンバーの男性)から、簡潔なレクチャーとスタッフ紹介がありました。

△スタッフのお姉さんがテーブル毎にお一人ずつ担当して、親切に手助けしてくれます。

△まず最初の工程は、昆布を細く切り落とすこと。なるべく細く、でも均等な幅にということで、切り方に個性が出るのが面白いところです。太さを気にせずスパスパ切っちゃう人や、時間をかけて慎重に細~く切る人も。

△昆布を切り終わったら、最初からパック化されていた他の具材(スルメイカや数の子など)やタレと一緒にボールに入れます。

△後はひたすら揉み込む、揉み込む、揉み込む。

粘りが出るまで揉むので時間がかかるかと思っていますが、この体験メニューでは「がごめ昆布」を入れているので、粘りが出るのがかなり早くなるのだそうです。

△揉み込みが完了したら、袋に移し替えて、プシューっと真空パックします。

以上。完了! 

後は家に持ち帰って冷蔵庫に入れ、1日1回程軽く揉み返して、3日後ぐらいで手作り松前漬けが出来上がりです。お手軽ですね!

実は私は他の松前漬作り体験をしたことが何度かありまして、この体験メニューは具材を切るのと揉み込むのに時間がかかる先入観があったのです。それが今回は非常に短時間で終わりました。立ち寄りスポットであまり時間をとる余裕がないツアーに組み込む余裕がない場合に合うでしょうね。

△松前漬作り体験が終わったら、道の駅内の食堂に移動して、いよいよ昼食です。

△メニューは『マグロ山かけ丼』。先程作ったのではないですが松前漬けの小皿も添えられています。

ところでご存じですか? 松前町がマグロの産地であることを。

マグロと言ったら、下北半島の「大間」や函館の「戸井」が一大ブランドです。これらの大間と戸井と松前には共通点があります。

それは津軽海峡に面しているということです。よく年末に特番でテレビ放映されるのが大間の一本釣り漁師ですね。その大間のマグロと松前のマグロは漁法こそ違えど、同じマグロなのです。

そんな松前のマグロを美味しくいただくことができました。今回は山かけ丼でしたが、この道の駅の食堂では他にも様々なマグロ料理を準備している他、自前で漁船を運営して獲れたての旬な魚を味わうこともできます。是非とも再訪して、別なメニューも楽しみたいものですね。

△道の駅内のショップでは松前ならではの商品をたくさん品揃えしていますが、中でも目を引いたのがこの松前漬けコーナーです。

「松前」漬けというだけあって、どうせなら本場のものをお土産にしたいですね。

△昼食後にお買い物を楽しんだら『道の駅 北前船松前』を後にします。この写真はバスが走り出して直ぐの所で、雪の「松前城」が見えたので慌ててシャッターを切りました。

△松前町から函館方面に移動して、隣町の福島町に入りました。立ち寄ったのは『青函トンネル記念館』です。

△ここでは、昭和63年に開業した「青函トンネル」で実際にトンネル掘削工事に携わった、いわゆる「トンネルマン」が館内をガイドしてくれます。

巨大なオレンジ色の歯車がトンネル掘削マシンで、その手前にいる白髪の男性がガイドの角谷さんです。

角谷さん曰く、背後の立派な最先端マシンを投入したものの、非常に軟弱な地盤でマシンが沈んであまり役に立たず、結局手作業(細長い鉄棒でダダダッと打ち込む)で掘らなければならないほどの難工事だったそうです。

△難工事がどれほど大変だったのか。実体験を元にした真に迫った話しぶりなので、参加者もどんどん引き込まれていきます。

△館内のシアタールームに移動して、青函トンネルが産まれるまでの壮絶な労苦を10分間にまとめた映画を視聴します。これで福島町のプログラムはお終いです。

 

今回の『冬の松前号』ツアーでは4つのマチを巡ります。が、これまで松前町、福島町と2つを紹介しただけで、だいぶ長くなっていまいましたので前後編に分けようと思います。

後編はこちら