旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

『観光バス 冬の江差号』に試乗しました (後編)

こちらのページで前編として、『観光バス 旬感・千年北海道 冬の江差号・松前号』の内、江差号バージョンの前半部分を紹介してきました。続きの後編が本ページとなります。

△前編最後の『いにしえ街道』まち歩きに続いてやって来たのは『江差追分会館・江差山車会館』。江差町を代表する郷土芸能の「江差追分」と伝統神事の「姥神大神宮渡御祭」を紹介する観光施設です。特に、江差追分を4月下旬から10月末までのほぼ毎日実演しており、「民謡の王様」と呼ばれる江差追分の迫力を目の前で退館することができます。

△「江差追分会館」では「かもめ~♪」で有名な「江差追分」の歌謡実演を見学することができます。始まる前に出演者さんが江差追分に関する基本的な説明をしてくれました。どこかユーモラスな語り口で、前説と分かってはいても聴き応えがありましたね。

△説明の流れで、今回の歌い手が紹介されます。今回は第29回江差追分全国大会の優勝者である木村香澄さん(※)。受賞当時の写真がステージ後方に貼り出されていました。(※本ツアーでは日程により歌い手さんが替わることがあります。)

△さあ、緞帳が上がり木村香澄さんによる江差追分の実演が始まりました。江差追分は前唄、本唄、後唄の3部構成となっており、通常耳にする機会が多いのは本唄の部分でしょう。今回は全3部を通してじっくりと聞くことができました。やはり目の前で、そして厳しい冬の季節に聞くと、感動が違いますよね。

△江差追分だけでなく、他にも賑やかな手拍子付きでソーラン節など2曲も披露されました。観客も一緒に手拍子を打って、ステージと観客が一体化します。

△併設の、と言うか一緒の建物の「江差山車会館」では、北海道最古の祭りと言われる「姥神大神宮渡御祭」の展示が行われています。最大の目玉は、実際に町内を練り歩く山車の展示室でしょう。その大きさと豪華絢爛さは、北前船交易による繁栄ぶりを偲ばせます。

ちなみに、江差では山車を”だし”とは呼びません。”やま”と呼びます。ですので「江差山車会館」は”えさしやまかいかん”となります。

また、江差町でのプログラムはここでおしまいですが、最後にお土産ということで、江差銘菓の「五勝手屋羊羹」がプレゼントされました。ありがとうございます!

△次に向かうは乙部町。江差町の北隣りに位置します。まずは『笹谷商店 乙部工場』で工場見学です。北海道の大手水産加工会社さんです。

△中には見学用通路が準備されており、作業フロアを見下ろす形です。2枚目は今回説明してくれた笹谷さん。役員だけあって的確な応答で、非常に分かりやすいです。

で、今は何を製造しているのかというと...

△「たらこ」でした~。この他にもたらこ製造ラインが有り、たらこだらけでよだれが落ちそうです。いや、これだけたらこがあれば、見るだけでご飯を食べられそうです。

△続いて向かったのは、近所にある工場直売店『釧之助』です。ちなみに、このお店から歩いて直ぐの所に日帰り温泉「おとべ温泉 いこいの湯」もあります。

△店内に入ると、早速「ちょい食べ」が出てきました。「揚げかま」の試食です。揚げたてなのでホックホクでジューシーなのです。

△先程の「揚げかま」などは店内で調理実演されています。試食が美味しかったので、一番人気のをオーダーしました。やはりオーダーしてから揚げてくれます。

△オーダーしたのがこちら。チーズ入りの揚げ天です。チーズの細切れが練り込んであって、それらが具に溶け込んで... 何個でも食べられそうです。

△実際に揚げ天を食べている方たちがいました。店内に座ってゆっくりと食べることができるスペースもあるのです。

△工場でガイドしてくれた笹谷さんがお店まで付いてきて、おすすめ品などを紹介してくれました。中でも目を引くのが、一本釣りなので身が崩れない最高級品の「釣りたらこ」!

△乙部町を後にして、次に向かったのは南方向にある上ノ国町。まずは『旧笹浪家住宅』に立ち寄ります。

見えますか? 写真右側の柱の文字が。ここは重要文化財の家屋なんですよ。

△ここ「旧笹波家住宅」は北海道で最古の民家建築と言われており、冬の日本海から吹き付ける強風に耐えてよくぞ残ったものです。

入るとまず「ちょい食べ」メニューとして「こうれん」が振る舞われました。(実物の写真は後ほど) 「こうれん」はこの地方に伝わる伝統的な菓子で、言うなれば煎餅のようなものです。サクサクとしてくせになるんですよね。

また、ここでは上ノ国町観光協会の(旧姓)笠谷さんによるガイドがあります。バスガイド経験者だけあって、それはもう滑らかで聞き惚れるガイドっぷりです。どうしても説明口調で地味になりがちな歴史的建造物を朗らかに紹介してくれるのです。

△次は、同じく上ノ国町の『道の駅 上ノ国もんじゅ』へ。海沿いの高台に建っており、館内からは日本海の絶景を望むことができます。特に、2階のレストラン&カフェ「グルメブティックもんじゅ」でコーヒーでも飲みつつ、日本海に沈む夕陽を眺めるのがおすすめです。(レストラン部分は1~3月はランチタイムのみの営業です。)

△入店するとスタッフから人気の「いちごジュース」が振る舞われます。「ちょい飲み」メニューですね。上ノ国町特産イチゴの素材を活かして、甘すぎず酸っぱすぎずの絶妙な味わいとなっています。

△いちごジュースを飲みながら、上ノ国町の産物が豊富な物販フロアでお買い物です。そして背後には先程紹介した日本海が広がっています。絶景ショップですね。

△ここの前に立ち寄った「旧笹浪家住宅」で振る舞われた「こうれん」がこちら。写真の左半分が調理前のもので、右半分が調理後。レンジでチンしてもいいですが、おすすめは油で揚げること。油に入れた瞬間に大きく膨らむので驚きます。

△ツアー参加者達が一様に喜んでいたのがこのお見送り。

見えなくなるまでお見送りするのはよくありますが(それでも十分に嬉しいですが)、実はこの写真はバスが出発してから少し時間が経っています。駐車場から出て少し登った所を通る国道に出てから再び道の駅の前を横切ったのがこの写真です。冬の海風で相当寒いであろう中、ずっと手を振ってくれていました。また訪れてみたいと思いますよね。これも『冬の江差号』ツアーの特典です。

△バスは上ノ国町を後にして、日本海側から低い山越えで津軽海峡側に移動します。2016年11月末に峠部分に新たなトンネルが開通したことで、以前より想像以上に楽な道のりになっていました。

そして辺りがすっかり暗くなった頃に着いたのが木古内駅。駅前にある『道の駅 みそぎの郷 きこない』が最後の立ち寄りスポットです。冬の間はライトアップされていて綺麗ですね。

△道の駅に入ったら、まず館内のレストラン『どうなんde's Ocuda Spirits』へ。木古内町と明治期開拓以来のつながりが続く山形県鶴岡市にある有名レストラン「アル・ケッチァーノ」の「奥田政行シェフ」が監修していることで話題のイタリアンレストランです。

△グルメ尽くしだったツアーの最後を飾るのは、ラグーパスタのセット。濃厚な味の山盛りお肉で食べ応えもありお腹いっぱいになりました。

行列ができるパン屋さん「コッペん道土」の「塩パン」も付いてきます。この塩パンをもっとたくさん食べたい!持ち帰りたい!という場合は、ツアー前日までにコッペん道土へ電話予約するという手があります。(TEL:01392-6-7210 レストランどうなんde'sにつながりますが同じ電話番号です。)

△北海道新幹線木古内駅の灯りを背景にちょっとお洒落なディナー。まるで夜景スポットに囲まれているようです。

 

そして、このディナーで全てのプログラムがお終いとなりました。

本州方面から来た方は、木古内駅から18:49に出発するはやぶさ38号東京行きに乗車するためにここでお別れです。

函館方面に向かう方は、そのままツアーバスに乗車して函館へ向かいます。1時間程の行程で19:15頃に終点のJR函館駅前に到着して解散する予定となっています。天気が良ければ、車窓から津軽海峡の水平線に浮かぶ「漁り火」を見ることができるでしょう。

以上が『観光バス 旬感・千年北海道 冬の江差号』のテスト乗車の様子です。(注:今回はテストですので、2月の本番ではツアーの細部が多少変わるかもしれないことをご了承下さい。)

長々と続いてしまいましたが記事を圧縮しきれませんでした。それだけの内容がこれでもかと詰め込まれて4,800円という、お得感の非常に高い日帰りツアーであることがお分かり頂けたでしょうか。

『冬の江差号』は2月の土曜日です。2/4、2/11、2/18、2/15の4回催行されます。お申し込みはまだ間に合うとのことですので、お早めにツインクルデスク(TEL:011-219-5489)へどうぞ

ツアー全体の概要紹介ページはこちら