先日▼こちらのページでご紹介しました日帰りバスツアー『冬の江差号・松前号』
運行開始が2018年2月3日(土)からと、間近に迫って参りました。
その運行本番に備えて、関係者を集めたテスト運行がつい先日行われました。
2月のツアーに実際にご参加を考えられているお客様の参考にして頂くために、そのテスト運行の様子をご紹介します。(あくまでテスト運行ですので、ツアー本番とは細部が異なる可能性がありますことをご了承願います。)
▼ 函館駅前が発着点、函館駅ロビーが集合場所になる点は昨年までと変わりありません。
バスガイドさんからは様々な情報提供があるので、これから見る場所の予習にもなりますね。
ここでは、▲写真奥にある木古内駅へ10:45頃に到着する、東京発新函館北斗行きの北海道新幹線との接続を行ないます。
東京駅6:32発、仙台駅8:06発、盛岡駅8:49発、新青森駅9:51発、これらの新幹線に乗車すればこの時間に木古内駅へ到着できて、『冬の松前号』に途中乗車できるという訳です。
途中乗車と言っても、まだツアー中のプログラムが始まる前ですのでご安心ください。
また、こちらの木古内駅前、「道の駅みそぎの郷きこない」の看板が見えます通り、バス停車場所の目の前に道の駅があります。トイレ休憩はもちろん、道中のお供となる缶ビールやコーヒーなどをお買い求めできます。
▼ 木古内駅前を出発後、1時間とちょっとで、北海道の最南端「白神岬」に到着。
最南端の石碑がある場所は大型バスを停めるには少し狭いため、石碑の少し先に位置する「白神岬展望広場」に立ち寄ります。
▼ 乗客の皆さん、早速写真タイムです。そりゃ最南端を制覇ましたからね。
体が飛ばされないかと不安になるくらい風が強い白神岬でしたが、津軽海峡の荒々しい情景を目にすると、あの名曲が思い浮かびますね。
▼ 展望広場の壁に気になるものが。これは是非とも手に入れたい!
▼ 展望広場から少し移動して、「道の駅 北前船 松前」に到着です。
この日はかなりの吹雪模様でしたが、これもまた一興。北海道らしい冬景色でした。
▼ この道の駅でランチを頂くということで、料理長さんからご挨拶がありました。
目の前の津軽海峡で獲れた松前マグロのぶつ切りとすりおろした長芋がたっぷり入っています。(他に味噌汁と漬物が付きます。)
あの高級ブランド「大間のマグロ」と同じ津軽海峡で獲れたマグロですから、美味しいこと間違い無し!
▼ ランチに引き続き、松前らしい体験プログラムが始まります。「松前漬け作り体験」です。
先生の言う通り、慎重に細く細~く切る人や、途中で諦めて徐々に太くなっていく人など、この切断作業は性格が出るのかもしれませんね。
▼ 昆布を切り終わったら、スルメイカやタレなど他の材料を加えて...
無心に揉み込んでいくと、次第に粘りが出てきます。水分が徐々に無くなってきたあたりで、先生に確認してもらってひとまずのでき上がりです。
▼ できあがった松前漬けを真空パックして、"現時点"の作業は完了となります。
"現時点"としたのは理由があります。
松前漬けはやはり漬物の一種ですので、漬け込む時間が必要だからです。
この真空パックを自宅に持ち帰った後、冷蔵庫内で寝かせつつ、1日1回くらい軽く揉み返して、3日後くらいに本当の完成です。
「祝 日本遺産認定」
山形県の酒田市や福井県の敦賀市など日本海側の11市町が合同で2017年4月に「日本遺産」と認定されたもので、北前船交易によるストーリーが評価されたということです。
これからの盛り上がりが楽しみですね。
また、ガラスの外には工事現場と作業している人達が写っています。
これは道の駅の正面にある堤防を拡張してテラスとして使えるような工事を進めているそうです。今春利用開始予定とのことですが、吹雪の中にご苦労さまです。
▼ 偶然ですが、道の駅の中で冬期間臨時販売所を設けている「あさみ商店」さんが出会いました。
春~秋シーズンは松前藩時代のテーマパーク「松前藩屋敷」内でお店を構えていますが、冬の間はこちらに出店しているそうです。
こちらの松前漬けも、あちこちの北海道物産展でリピーターが付くほど好評ですから、是非とも試食してみましょう。
▼ 一つ前の立ち寄りスポット「白神岬展望広場」で見かけた掲示物に載っていたものがこちら。
北海道最南端である白神岬の「到達証明書」です。
証明書とは言っても紙一枚とかではなく、地元木材の「松前杉」に焼き印を施したスタイルとなります。これなら記念品として末永く残せそうですね。
▼ 松前町の次は、お隣り福島町にあります「青函トンネル記念館」へ。
こちらの施設は、本州と北海道の間を全長53kmもの海底トンネルで結ぶ工事の内、北海道側の工事はここ福島町内から始まったことを記念して建てられた記念館です。
入館すると、洞爺丸台風事故に始まる青函トンネル建設のきっかけから、殉職者も出した凄絶な難工事の様子、そして感動の開通に至るまでを、様々な展示物や映像で学ぶことができます。
▼ 通常の見学ですと中を見て回るだけですが、このツアーでは特別に元トンネルマンのガイドが付きます。
掘削当時、主に先進導坑を担当した角谷さんです。
▼ やはりホンモノの言葉の重みは違いますね。真に迫ってきます。
▼ 角谷さんのガイドが一通り終わった後は、映写室で青函トンネル工事ついての映像を見ます。
わずか10分間程の映像ですが、先程の角谷さんの話とあいまって、その難工事のほどが伝わってきます。
▼ 青函トンネル記念館の次は、斜め向かいにある「大久 吉田商店」の直売所へ。
短い徒歩区間でしたが、なかなかの吹雪でした(苦笑)
▼ こじんまりとした店内には所狭しと海産加工品が並んでいます。
売れ筋は「するめ塩辛」だそうです。イカの塩辛ではなく、スルメの塩辛なんですね。
ありがたいことに乗客たちの前に出てきてくれました。
▼ 福島町を後にして、次はお隣り知内町の「かき小屋 知内番屋」へ。
地元知内のカキを中心に、豪快な網焼きを楽しめることで人気のお店です。
▼ 今回のツアーでは、お一人様あたり、2個のカキと知内産ニラのスープとなっています。「ちょい食べ」ですね。
▼ 焼きあがったカキはお好みのタレやレモンを付けてかぶり付きます。
今回のテスト運行の日は知内カキの休漁期間中だったため釧路の仙鳳趾産でした。
しかし、本番の運行が始まる2月頭からは知内カキの提供が始まるそうですから楽しみですね。
津軽海峡に面した「みそぎ浜」で降車して、ここから「みそぎまち歩き」が始まります。(通常のプログラムとは異なる特別バージョンです。)
▼ 木古内町観光協会の藤谷さんがガイド。やや「浜ことば」訛りの入った軽妙なトークを楽しめます。
まず、木古内町で江戸時代より続く伝統神事「寒中みそぎ祭り」について、その流れや独特の決まりごとなどを解説します。
乗客たちの中から希望者1名が、(真似事ですが)水ごりを体験できます。
さすがに真冬にびしょ濡れになったら大変ですので、ポンチョをかぶって完全防水で望みます。
▼ 木古内駅の駅前通りを歩いて折々で小ネタを交えつつ、最初の立ち寄りスポット「末廣庵」へ。
▼ こちら「末廣庵」は木古内町内の老舗和菓子屋で、その歴史から店主さんに話を伺います。
さらには、その孝行餅の通常販売品(小サイズ)が1個ずつプレゼントされました!
▼ 東出酒店では、木古内町内だけで流通する幻の地酒「みそぎの舞」の開発秘話などを店主の東出さんが話してくれます。
東出さんの傍らで、奥さんが試飲の準備をされていますね。
通常版だけでなく、限定版など数種類の試飲をすることができるのです。
▼ 振り返ると、最後の立ち寄りスポットである「道の駅 みそぎの郷 きこない」が。
正面にあるレストラン「どうなんde's Ocuda Spirits」でディナーとなります。
また、ディナーの前後には道の駅内のショップでおみやげ品などをお買い求めになることができます。
アラビアータですね。ちょっとピリ辛なソースと細いパスタがマッチしてます。
「冬の松前号」のプログラムはこのディナーが最後。
ここでお食事しつつ、今日の思い出などを乗客の皆様と振り返るのもいいでしょうね。
お食事後はバスに乗車して、約1時間後に函館駅前で解散となります。
函館駅前まで行かない人は、木古内駅前でお別れして18:49発の東京行き北海道新幹線に乗車すると、その日の内に本州のご自宅へ到着、という具合です。
「冬の松前号」のテスト運行の様子でした。
いかがでしたでしょうか?
本番の際は今回のテストと多少内容が変更になる可能性がありますが、大きな流れは変わりません。
ツアー参加をご検討されている方の参考になれば幸いです。
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