旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

松前藩ゆかりの『松前温泉』でゆったりと

松前藩ゆかりの『松前温泉』でゆったりと

【訪問記 2015年2月5日】
函館市から松前町へ、津軽海峡沿いに国道228号を走る途中でいつも見かける「松前温泉」の看板が気になっていましたが、やっと行くことができました。松前の中心街に入る手前にある看板で右折し、1km強ほど山奥に向かって走ると、突き当りに武家屋敷風の建物が見えてきます。さすがは松前城を擁する松前町。初めての来訪でも、「ああ松前の施設だな」とすぐに分かります。

中に入ると、地元産の松前杉(道南杉とも呼ぶ)をふんだんに使った内装が落ち着いた雰囲気を醸し出し、運転で疲れた気分を落ち着かせてくれます。浴室には、11時の開店直後にも関わらず、数人の先客が賑やかに会話しており、その声が広い浴室全体に反響していました。聞くと、地元の漁師さんたちで、早朝の仕事を終えて、ひとっ風呂浴びに来たそうです。正直なところ、早口の漁師言葉で聞き取り辛かったのですが、漁の獲れ具合や梱包資材の市況価格などを話していることが何とか分かりました。漁師さんたちと仲良くなれば、特産である「松前マグロ」の状況なども教えてもらえそうですね。

広い内湯のお湯は、かすかに赤味がかってはいるものの、ほぼ無色透明でサラッとしています。すぐに温まったので、ガラスの外に置いてあるイスに座って一休み。目の前には、石灯籠や孟宗竹(松前が植生の北限)などがある和風庭園があり、目を楽しませつつ、ほてった体を休ませることができました。

そして一足先にお風呂から上がり大広間でジュースを飲んでいたら、先客があがってきてラーメンとビールを注文していました。ちょうどお昼時。しかもこの軽食(ラーメン,そばうどん,焼きそば,枝豆など)を販売する売店は、東京の某TV番組で放映された経歴を持つ「和風レストラン浦里」(松前中心街に本店)と経営母体が同じだったりします。地元の方々は温泉に入った後、ゆっくりお昼ごはんを召し上がりつつビール、というのが定番スタイルなのですね。羨ましい限りですが、次回別の運転手がいる時のお楽しみということで、松前温泉を後にしました。

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