【訪問日 2017.8.5】
2014年春に惜しまれつつ廃止となったJR江差線(木古内駅~江差駅間)。
その内、木古内駅の一つ江差寄りである旧渡島鶴岡駅付近で残っていた線路を有効活用して、2015年春に誕生したのが「道南トロッコ鉄道」です。
(スポットの説明記事はこちら)
この道南トロッコ鉄道、実は細かいリファインを繰り返しています。
新型トロッコ車両の導入や運行コースの見直しなどです。
同鉄道の公式facebookページから随時情報発信されていますが、最近はどんな感じか知りたくなって行って来ました。
▲ この小さな駅舎が受付です。ビシっと敬礼しているのが運営スタッフの小橋さん。
この駅舎、「TSURUOKA KOEN STATION (鶴岡公園駅)」と駅名が設置されていますが、元は旧江差線の「渡島鶴岡駅」だった駅舎をそのまま受付として転用したものです。
まずはここで切符を買い求めます。
乗車する前、昔懐かしい硬券の切符に、これまた昔懐かしいハサミでパチんとしてくれますよ。(その様子はこちらのページ内の写真で)
ここの鶴岡公園駅を出発して、「キーコの郷(さと)駅」まで行って折り返してくるコース。
で、往路は小橋さんが運転するエンジン付きトロッコ(急行キーコ)で押して行って、キーコの郷駅で急行を切り離し、復路は足こぎトロッコ(快速折鶴)を各自漕いで戻って来る流れとなっています。
ちなみに、階段から上は、このトロッコ乗車では実際には使いませんが、旧渡島鶴岡駅のホームですね。駅名標などが取り外されていますが、ホーム自体は以前のまま残っています。
▲ 足こぎトロッコの「快速折鶴」がこちら。2両が連結されていますね。
白い車体の快速折鶴の後ろに連結しているのは、小橋さんが運転する急行キーコ。エンジンで全車両を押して進みます。
前方左手に見える赤い屋根の建物は「禅燈寺」です。山門と本堂の間を線路が通っている有名鉄道スポットでもあります。
そして、参考までに自分の足で漕いでいる様子の動画はこちら ▼
※許可を得て、特別に乗せてもらっています。
車両は鉄の塊なので、ペダルを漕ぐのに力が必要なのではないかという先入観がありました。
しかし、実際は全然そんなことはなく、軽々と漕ぐことができました。ペダル繋がりで自転車乗り的に言えば「漕ぎが軽い車体」という感じでしょうか。
動画ではゆっくり走行していますが、その気になればもっとスピードを出すこともできるでしょう。(もちろん安全運転で)
▲ 特別に乗せてもらったので、ついでに禅燈寺の踏切で一時下車して、例の山門から撮影してみました。
当然、通常の運行時はこんなことは不可能です。同行者に先回りしてもらって撮影してもらうのが良いでしょう。
「山門」→「線路を通過するトロッコ」→「本堂」という順番で見えるのが乙な撮影スポットなのです。
旧JR江差線の木古内駅~江差駅間が廃止になる直前は、毎日大勢の鉄道ファンがここに三脚をセットしてカシャカシャカシャと連写してましたね。
のどかな風景の中をのんびり走っていく様子が、何とも言えない情感があります。
そして...
沿線の通行者に手を振っているのでしょうか。楽しそうですね。
尚、この前に、急行キーコに乗った小橋さんが一人で戻って来ています。
「キーコの郷駅」で折り返すのですが、そこで急行キーコを切り離して小橋さんは一足先に戻ります。残った乗客は、方向転換した快速折鶴に乗り、自分の足で漕いで戻って来るのです。
▲ 終点の「鶴岡公園駅」では小橋さんが赤い信号旗で停車を指示します。
ここがゴールとなります。
往復の所要時間は20分間足らず。
気軽にトロッコ乗車体験ができますね。
実際、木古内駅前の道の駅「みそぎの郷 きこない」からレンタサイクルで訪れる人も多いそうです。道の駅から2.5km程なので、ゆっくり走っても15分かからずに到着できる距離です。
尚、実際の運行日は各種イベントなどは、同鉄道の公式facebooページをこまめにチェックするといいでしょう。
予約こそ不要ですが、雨天時は運行中止となりますので、このfacebookページは要チェックです。
▲ 突然ですが「木古内町郷土資料館 いかりん館」の玄関前です。
道南トロッコ鉄道の乗車前後に時間がある時は、こちらを見学するべきでしょう。旧江差線などで実際に使用された鉄道関連の展示室がありますので。
また、この建物は同鉄道へ行く際の目印にもなります。
この建物のすぐ横の小道を入ると鶴岡公園駅なのです。(曲がり角には案内看板もあります。)
紹介ページはこちら