旬感・千年北海道

青函トンネルを抜けて広がる、北の9都な物語

秋の奥尻を満喫(前編)

「奥尻と言えばやはり夏!」というイメージを持っている方が多いようです。確かに、ウニや岩カキなど海産物は夏には最も豊富で、ウォータースポーツも幅広く楽しめます。


実は、秋の奥尻もなんともいえない趣があります。観光客は少なく、気温はちょうどいい、ゆっくりと秋の風景と旬の旨味を感じることができます。

▼秋の奥尻港

10月下旬、車で木古内町から江差のフェリーターミナルに。

行く途中、燃えるような秋の森が目の前に広がっていました。特に、湯ノ岱温泉から江差方面へ車で8分ほどの場所で、渓流にかかる江差線の廃線跡と赤や黄色に染まった山々の見事なコントラストが見られ、秋のドライブコースとしても大人気です。

動画 「秋ドライブコース!木古内から江差へ」

 

ちなみに、奥尻島へのアクセスは二つあります。

海からのアクセスは、奥尻島対岸の江差町からフェリーで行きます。片道の所要時間は約2時間10分です。人だけの乗船でしたら予約の必要がありませんが、車を乗せる場合は予約が必要となります。運行時間と料金はハートランドフェリーホームページ(www.heartlandferry.jp)でご確認ください。

空からのアクセスは、函館空港から奥尻空港まで日本航空(JAL)が就航し、片道の所要時間はおよそ30分です。離発着時間と運賃は時期によりかわりますので、日本航空ホームページでご確認ください。

いよいよフェリーターミナルに到着し、出発時刻30分前に登船しました。フェリーは新造船で、とても綺麗で色んな施設が充実しています。船内1階に横になれる場所がありますので、船酔いしやすい方にも快適に乗船できます。また、Wi-Fiも無料で利用できます。秋の山と日本海を眺めながら、あっという間に奥尻に着きました。

動画 「フェリーで奥尻へ」

 

到着は午後3時過ぎで、ちょうどアフタヌーンティー時間でした。奥尻フェリーターミナルから歩いて7分ほど、2018年に新しくオープンした「cafe faro(ファ―ロ)」に行ってきました。

店名のfaro(ファ―ロ)は、イタリア語で「灯台」という意味です。地元の方にお話を聞いて、オーナーは奥尻で生まれ育ち、家の近くに灯台がありました。その灯台は幼い頃からあり、オーナーさんの成長を見守ってくれたような存在でした。その思い出の風景で店の名前を付けられました。

▼木の温もりを感じられ、落ち着いた空間

店内はおしゃれで、一人でふらっと入りやすい、リラックスできる感じです。メニューも豊富、定番のパンケーキと日替わりの「本日のケーキ」は人気です。

▼定番のパンケーキ

期間限定のハロウィンパンケーキを注文しました。ふわふわのパンケーキに、自家製紫芋ペーストを贅沢に添え、カボチャクリームなども加え、秋の味覚がぎっしり詰まり、見た目も味もハロウィーン気分に浸れる一品でした。パンケーキは卵の味が濃厚で、紫芋などの甘さといちごアイスクリームの酸味のバランスが抜群でした。そして、ボリュームがあり、完食したら本当にお腹いっぱいです。

▼期間限定のハロウィンパンケーキ

また、土曜日のみ手作りパンを販売しています。店内で手作り雑貨も販売中です。

▼手作り雑貨も販売しています

今回泊まる所は「トラベルハウス想い出」でした。秋篠宮様御泊まりの宿で、夏にはなかなか予約が取れない人気旅館です。フェリー乗り場のすぐ近くにありますので、部屋の窓から奥尻港を見ることができ、さらに天候により朝日も独り占めできます。

▼波がおだやかな奥尻港

明日の旅、ますます期待しています。

(中編に続きます)

 

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