【訪問日 2015/2/26】
もうすぐひな祭りというこの時期、今年も雛・武者人形まつりが始まったということで、チロップ館に行って来ました。いつもなら広々としている旧体育館に入ると、それはもう、あたり一面がひな人形で埋め尽くされていました。数えてみると、正面舞台では15段、側面では8段もの高さに積み上がっています。管理人の熊谷さんによると、「もっと展示したいんだけど、横板などの資材が足りなくてねぇ」だそうです。
そもそも、なぜこんなにもたくさんの人形を展示することになったのでしょうか。そこには、行事の少ない積雪期に長く楽しめるイベントがあれば、という熊谷さんの想いがありました。そこでひな祭りと端午の節句の両方に合わせたロングランイベントにするために、ひな人形と武者人形を集めようと考えたのだそうです。まずは、数年前にチラシでひな人形の寄贈を呼び掛けたところ、すぐに10件以上の申し込みが届きました。その状況を新聞各紙が北海道全道で報道すると、今度は全道各地から申し込みが殺到し、現在の60組程に至るという次第になりました。今年も寄贈の問い合わせが数件届いているそうです。今後も展示点数の増加などパワーアップが期待できます。
数あるひな人形の中で最も古いものは、明治時代の製作で100年以上経つそうです。体育館の真ん中辺りに年代物の人形を集めたコーナーが設けられていましたが、熊谷さんは満足していない様子。もっと分かりやすく、もっとリアルな展示をしたいのだそうです。例えば、小川を造りそこに宮中の歌会を再現する、現代の人形には付属していない小物を説明文も付けて分かりやすく展示するなど。そう語る熊谷さんはいかにも楽しげで、声もいたずらっ子のようにウキウキとしていたのが印象的でした。
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